からだの日、こころの日。
風が吹く夕方、からだは腕組みをして、こころをじっと眺めておもった。「ずいぶん焦っているな」
太陽が激しい昼、こころは頬杖をついて、からだをじっと眺めておもった。「ずいぶん無理をしているな」
月がまるい夜、からだはこころに言った。「こころを休んでもいいよ。からだだけで動く日があってもいいからね」
こころはほっとした表情で言った。「ありがと。でも、からだもたまには休みなよ。こころだけの日があっていいからさ」
からだとこころは握手をした。これからは、互いに協力しあって生きていくことに決めた。
*「電車は遅れておりますが」は毎週火曜日に更新しています。