ガールフレンドは居眠りちゅう。
昼間の電車はのろのろ運転。
各駅に止まるたび、あくびのようにドアがあく。
僕の左肩に彼女の重みを感じながら、
線路の流れにのってゆらゆら。
あぁひなたの匂いがする。
太陽に照らされた髪の毛がきらきら光ってる。
僕も一緒に眠ってしまいたいけれど、
何かもったいない気がして。
まだ手をつなぐ勇気がなかった僕より、
居眠りしてしまう彼女はなんてかっこいいんだ。
1両だけの電車は僕たちだけ。ありがとう。
彼女が起きたら“おはよう”って言おう。
*「電車は遅れておりますが」は毎週火曜日に更新しています。