行き先を決めない夜。
TOKYOの端っこのバルでアルゼンチンタンゴに身を任せながら、シードルを2杯。ジャン=リュック・ゴダールの映画で何が一番好きかという話題を盗み聞きしながら、ジントニックを1杯。先輩がステンカラーコートを頭までかぶって雨の中に駆け出していった光景をリマインドしながら、ラフロイグのロックをすすっている。どこにも着地しない思考の自由。つづく。
*「電車は遅れておりますが」は毎週火曜日に更新しています。
TOKYOの端っこのバルでアルゼンチンタンゴに身を任せながら、シードルを2杯。ジャン=リュック・ゴダールの映画で何が一番好きかという話題を盗み聞きしながら、ジントニックを1杯。先輩がステンカラーコートを頭までかぶって雨の中に駆け出していった光景をリマインドしながら、ラフロイグのロックをすすっている。どこにも着地しない思考の自由。つづく。
*「電車は遅れておりますが」は毎週火曜日に更新しています。
ふわっと映像が浮かんで、
こころが6.6グラム(当社比)軽くなる。
ワンシチュエーションでつづる、
シラスアキコのショートストーリー。
自分がジブンにしっくりくる感じの時は、気分がいい。
こころと身体が同じ歩幅で歩いているのがわかる。
いつもこんな感じで生きていきたい。
でも、かなりの確率でイライラと聞こえてくる
「お急ぎのところ、電車が遅れて申し訳ございません」。
そんな時は“ここじゃないどこか”に、
ジブンをリリースしてしまおう。
きっと気持ちの針が、真ん中くらいに戻ってくるから。
広告代理店でコピーライターとしてのキャリアを積んだ後、クリエイティブユニット「color/カラー」を結成。プロダクトデザインの企画、広告のコピーライティング、Webムービーの脚本など、幅広く活動。著書に「レモンエアライン」がある。東京在住。
color / www.color-81.com
レモンエアライン / lemonairline.com
contact / akiko@color-81.com
◎なぜショートストーリーなのか
日常のワンシチュエーションを切り抜く。そこには感覚的なうま味が潜んでいる。うま味の粒をひとつひとつ拾い上げ文章化すると、不思議な化学反応が生まれる。新たな魅力が浮き上がってくる。それらをたった数行のショートストーリーでおさめることに、私は夢中になる。
イラストレーション
山口洋佑 / yosukeyamaguchi423.tumblr.com