ヒントのピント。
ちぎれながら移動していく雲やら、
赤ちゃんのちいさな爪やら、
丸まったキャベツやら、
ふわりと広がるスプリングコートやら、
錆びついた自転車やら、
バレエ少女のお団子ヘアやら、
プリンの上で輝くカラメルやら、
静かに歌う白い海やら、
この世界に生きているすべてに、
目をカメラにして、
まばたきのシャッターをバシャバシャきる。
こころのレンズをクリアにして、
気持ちの出口を開放すると、
“好き”の焦点はビシッとあう。
隠れたヒントにピントをあてる、
目のカメラの性能はものすごい。
*「電車は遅れておりますが」は毎週火曜日に更新しています。